つれづれ

適当に生きよう

Apr 12

「消費者製品」を作るにあたってメーカー企業の姿勢として最高に重要な要件が3つか4つあると思うが、その一つがfoolproofだ。この英語の 直訳は“馬鹿が扱っても大丈夫”になるが、フールプルーフというカタカナ語のほうが日本で定着しているだろう。馬鹿というと言葉は悪いが、どんな技術〜知 識分野でも、毎日そればっかりやっている専門家から一般消費者を見れば、彼/彼女らは少なくともその技術〜知識分野に関しては“馬鹿”である。

カスタマサービスのお笑い集のサイトには、「買ったばかりのプリンタがどうしても動かないというので出張サービスに行ったら、電源コードがコンセン トに差し込まれていなかった」というレベルの話がたくさんある。これ的な意味で、一般消費者はハイテク機械類に関しても“馬鹿”なのだから、しょうがな い。

だから、「消費者製品」というものは、ユーザに難しい設定などをさせるものであってはならないし、馬鹿の思考や感性に合ったユーザインタフェイスに なっていなければならないし、壊れにくいものであること。さらに、彼らお馬鹿消費者にとってわけの分からない、手の施しようのない、途方に暮れるような不 具合が生ずるものであってはならない。つまり、それはフールプルーフでなければならない。

そこで、TechCrunchなどが最近のApple批判記事で取り上げるAppleの“悪業”はすべて、フールプルーフな消費者製品を作らなけれ ばならない企業にとっては、当然の行為なのだ。たとえば、ブラウザやシステムを頻繁にクラッシュさせるFlashはおことわり、というJobsの態度は至 極当たり前だし、弊社がちゃんと検査して検査に合格したアプリケーションでなければユーザに使わせない、という姿勢も非常に納得できる。ラ イセンス方式による互換機の生産を禁じた件も、ある立場に立てば批判したくなるかもしれないが、フールプルーフの徹底を目指すかぎり、どこかの馬 の骨に安物のMacやiPhoneクローンを作らせるわけにはいかない。

[jp] Appleをめぐる永遠のすれ違い論議