May
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時計はかつて歯車ゼンマイの精密機械製品だけが「時計」と呼ばれていた。ところが昭和40年代前半、世界の三流時計メーカーだったセイコーやシチズンが
クォーツ時計を開発をし、スイスの時計メーカーに先駆けて腕時計として商品化していった。セイコーやシチズンが開発した新しい時計がその頃なんと呼ばれた
かと言うと「電気時計」とか「電子時計」なんだよ。なぜかというと、それはそれまでの「時計」ではなかったから。時計王国スイスの人は「あんなのは電気屋
が作る電機製品で、時計じゃない。二流メーカー三流メーカーにやらせとけばいいんだ」と考えた。
でも、私たちがいま腕につけているものを、誰が電子時計と言いますか?
これは「時計」だよ。現代に生きる人のほとんどが使っている時計は、かつての定義で言えば時計ではなかったもの。「時計」という概念はそれだけ変わってい るということ。
だから「電子出版」「電子書籍」と呼んでいる間は、電子出版が出版に入り込んでいない証拠だよね。CD-ROMやネット、ケータイが出てきたときに、10 年もすれば、それらを当たり前のように「出版」と呼ぶ時代がくると思ってたけど、まだまだだよね。それは出版の人たちの保守性が「出版」と「電子出版」を 仕分けをしすぎているからだと思う。
でも、これは必ずしも出版社だけの責任ではなくて、読者の本に対する習慣が強すぎることもあると思う。まだまだ僕らはディスプレイで読むことを「本を読 む」と感じていないからね。 談話室沢辺 ゲスト:東京電機大学出版局・植村八潮 第1回「20年後の出版をどう定義するか」 | ポット出版
でも、私たちがいま腕につけているものを、誰が電子時計と言いますか?
これは「時計」だよ。現代に生きる人のほとんどが使っている時計は、かつての定義で言えば時計ではなかったもの。「時計」という概念はそれだけ変わってい るということ。
だから「電子出版」「電子書籍」と呼んでいる間は、電子出版が出版に入り込んでいない証拠だよね。CD-ROMやネット、ケータイが出てきたときに、10 年もすれば、それらを当たり前のように「出版」と呼ぶ時代がくると思ってたけど、まだまだだよね。それは出版の人たちの保守性が「出版」と「電子出版」を 仕分けをしすぎているからだと思う。
でも、これは必ずしも出版社だけの責任ではなくて、読者の本に対する習慣が強すぎることもあると思う。まだまだ僕らはディスプレイで読むことを「本を読 む」と感じていないからね。 談話室沢辺 ゲスト:東京電機大学出版局・植村八潮 第1回「20年後の出版をどう定義するか」 | ポット出版